よくあるご質問

当院のインプラント治療は、「フラップレス手術」と呼ばれる手法で行います。手術中はしっかりと麻酔をおかけしますので、痛みを感じることはほとんどありません。また、フラップレス手術では歯肉の切開や剥離、縫合・抜糸が必要ありません。これにより、術後に起こる痛みや腫れなどの症状を抑えやすくなります。インプラントの本数にもよりますが、当院の場合は術後に鎮痛剤を飲まない方のほうが多いほどです。

基本的に、インプラント治療に年齢の上限はありません。当院では86歳の方がインプラント治療を受けられた実績があります。ただし年齢とは関係なく、骨粗しょう症のお薬を使用している、全身疾患をお持ちである、といった方は、インプラント治療をお断りするケースがまれにございます。

当院では通常、インプラントの耐用年数を20年と考えています。しかし患者の皆様それぞれの骨や歯肉の状態、歯みがきの状態、メンテナンスの有無、歯ぎしりやくいしばりの有無、噛み合わせの状態などにより、どのくらい長持ちするかが大きく左右されます。毎日の正しい歯みがきと毎月のメンテナンスをしっかり行うことで、インプラントを長持ちさせることが可能です。

当院のインプラント治療の成功率は、99％を維持しています。その秘訣は、手術前の診断をしっかり行うことです。術前診断が丁寧であれば、基本的に技術面での失敗は起こりません。しかし、術後に注意すべき事項が守られなかった場合、失敗につながるケースがまれにあります。

インプラント治療が失敗する主な原因は、細菌感染による歯肉の炎症です。炎症によりインプラント周囲の骨が全部とけてしまうと、インプラントがグラグラと揺れ始めてしまうのです。この場合、インプラントを一度撤去し、そのあとに骨が回復してくれば、再度インプラント治療を行える可能性があります。

骨が少ない方でも治療を受けていただけるよう、当院ではそのようなケースに対応できるインプラント手術法があります。インプラント治療はあごの骨の量に関係がありますのでどうしても限界はありますが、「ソケットリフト法」や「リッジエクスパンジョン法」などで、難しい症例にも数多く対応可能です。お気軽にご相談ください。

当院で採用しているインプラントはほかのものに比べてあごの骨との結合がとても早く、通常であれば手術から約２ヶ月で上部構造（人工の歯）を装着できます。

当院では、抜歯と同時にインプラントを埋め込むことが可能です。歯の周囲が細菌などに感染していないことが条件ではありますが、問題がなければ約２ヶ月で普段通りに噛めるようになります。意外ですが、抜歯のみの場合に比べ、術後の症状も軽く済みます。

当院では、患者の皆様の症状に関わらず、インプラント手術専用に１時間半の治療時間をお取りしています。実際の治療では、レントゲン撮影やお口の中の清掃、麻酔を行った上でインプラントを埋め込みますが、手術時間だけを見れば、インプラント１本につき５分程度です。

総入れ歯の方でもインプラントを埋め込むことが可能です。あごの骨に問題がなければ、インプラント治療をすることができます。現在お使いの入れ歯を全てインプラントに置き換えることもできますし、埋め込んだインプラントの上に入れ歯を乗せる方法もあります。どちらの場合でも、より安定して噛めるようになるでしょう。

歯周病の方でもインプラント治療は可能です。ただし、インプラント治療よりも先に歯周病の治療を行います。歯周病はお口の中だけの病気ではなく、全身に影響を及ぼすことがわかっています。インプラントへも感染してしまいますので、あらかじめ歯周病を治療することで感染リスクを抑える必要があるのです。感染の恐れが十分に低くなってからインプラント治療を行ってまいります。